世界の先端を走る日本の消費スタイル

日経エレクトロニクス6月11日号において、特集【「ガラパゴス」のウソ(消費の未来は日本にあり)】が組まれた。

そこでは、近年日本で起こっているコミュニケーションスタイルの変容、生活スタイルのジェンダーレス化、それらの潮流に乗ったヒット商品、そのコンセプト・世界観が紹介され、これらが世界における日本ブランドの確立に繋がると説く。



「イクメン」や「山ガール」に代表されるライフスタイルのボーダーレス化が、男女差に限らず進展しているという。それは、ギャル的な嗜好を持つ40代女性、あたかも単身者のような消費行動を続ける既婚者など年齢や属性の境界も含めて消失しつつあるらしい。そして、このような既存の境界から離れたところで、より細分化された新たな境界がスマートフォンなどの情報機器や、SNSやブログなどのソーシャルメディアにより形成されている。

特に、このジェンダーレス化は日本に特有の現象と見られていたが、世界の先進国は日本に一歩遅れてこの流れになりつつある。そしてこの中性化は、安全かつ衛生的な国家であるほど進展していて、それらの人間が成熟国家で生きるために適応し変化してきたと分析されている。

そして、この先行する日本の変化は、ガラパコス的進化を遂げた日本のケータイ文化により形成され、このように変わる日本の「世界観」は普遍性を持ち、今後の世界を席巻する可能性を秘めていると主張される。それは、日本のマーケットで勝てる商品を作ることが、世界で勝てる商品になることを意味し、産業はいまこそ日本のマーケットに回帰すべきだと説く。

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