安全のカード 星新一 著

安全のカード
著者:星新一
出版:新潮社
発行:1987/12/23
評価:★★★☆☆
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星新一著の『安全のカード』は、不思議な話、奇妙な話、近未来SF小話、など16編を集めた短編集。

ショートショートというよりは、短編といった長さの物語を集めた作品。星新一ならではの感心するオチはほとんど見られないが、短編『人員配置』の会社システムへの穿った視点や、『出勤』で描かれる不思議な世界観は興味深い。

以下はネタバレ注意。

安全のカード

頭痛

★★★☆☆
冴えない会社員の男が、会社帰りに路傍の占い師に声をかけられる。占い師は、男には不思議な力があり、男の手をかざすだけで悪いものを治せると言った。

それから男は、様々な人の悪いところを治した。同僚の頭痛を手始めに、ニコチン中毒、女癖、神経痛、水虫に不眠症。そして、ある男の殺人衝動でさえも…。

しばらくして、男は頭痛を感じる。そして、どうにもタバコが吸いたくなってきて…。

という具合に全てが自分に降り掛かってくるというオチ。


『世にも奇妙な物語』に捨て放題の底なしの穴の物語があったが、この話もしばらくして捨てた物が返ってくる似たような話だった。

この似た話は、『穴』というタイトルで1992年に放送。【YONIKIMO.COM:世にも奇妙な物語データベース

親友のたのみ

★★☆☆☆
ある青年の家に事故で死んだはずの親友が幽霊となって訪れる。親友は、会社の経理部長に殺されたらしく青年に復讐を頼みに来たのだ。

親友の頼みを快く聞いた青年は、経理部長を脅し金を巻き上げることに成功する。

何回かの恐喝の後、青年の家に経理部長の幽霊が現れる。経理部長は罪を清算しようと自殺してしまったのだ。しかも経理部長は、青年を恨んで、明日から毎晩青年の家を訪れるという。

しかし、青年は親友から聞いていた。幽霊はビデオカメラがあると出現できないことを。青年はビデオカメラを準備した。そしてそれから、経理部長の幽霊が現れることはなかったのである。

という、オチらしきオチがないストーリー。


ビデオカメラを嫌がる幽霊とか、都合良すぎだろと思った。

過去の人生

★★☆☆☆
ある平凡な会社員の男が、行きつけのバーのバーテンダーに記憶を売ってくれないかと頼まれる。

平凡な人生に嫌気がさしていた男は、それを快く受け、代わりにタダ酒をたらふく飲んで帰宅した。

記憶を売った代わりに得たのは、バーテンダーの記憶のようで、とびっきりの美人とうまくいく記憶だった。

気分を良くした男は、それからもバーを訪れ、記憶を交換した。大学卒業後にヨーロッパを放浪した過去や、新規事業を始めた過去など、どれも魅力的な記憶だった。

しかしあるとき、それらのバーテンダーの記憶が繋がる。それは、女に浪費されて別れ、事業に失敗して、借金ゆえに身を隠すために整形し、今も逃げ続けている記憶だったのだ。

男はバーに行ったが、バーテンダーは居らず、残された男は追われているという不安に怯える生活となったのである…。


美人とうまくいく記憶とか欲しいか?
過去が幸せなほど、今の幸せのハードルが上がるから、幸せだった記憶とかいらないよなと思う。

人員配置

★★★★☆
その会社は、社員数千人の大企業なのに、人事部には部長含めて3人しかいない。それは、全ての社員の情報を記憶し、最も成果が上がるように人員配置をするコンピュータシステムがあるからだった。

しかし年に一度、人事部は秘密裏に社員一人を生贄にすることになっていた。この高性能のシステムは、どの社員をどこに配置すれば問題を起こすかを算出できたのだ。前回の生贄は暴力団と揉め事を起こし、その前の生贄は自殺し、さらに前の生贄は産業スパイとなった。

生贄を選ぶことには理由があった。清廉潔白の会社では人間味がないし、処分される社員がいないと、社員も管理職も気が緩む。完璧過ぎる会社は存在が忘れ去られるかもしれないし、週刊誌がかぎまわって身に覚えがない事を記事にしたりするかもしれない。

そんな理由で、今年も一人の社員が配置転換された。

一年後、人事部の部長が変わった。なんと、新しい部長は去年の生贄に選ばれた社員だったのだ。

新部長が生贄だった情報は破棄したものの、人事部の二人の社員は不安だった。システムが選んだにもかかわらず不祥事を起こさなかった社員、その社員が人事部をどう動かしていくのか…。

との余韻を残して完結する物語。


こんなシステムができたらおもしろい。でもここまでできるシステムって既に人間を超えてるから、この時代はもう会社の人員とか必要ないんじゃないの、とか思う。

めぐまれた人生

★★☆☆☆
ある失敗ばかりを繰り返す青年を、手助けし続ける幽霊の話。

幽霊は、青年の死んだ父親に恨みがあり、三代に渡って不幸にするはずだった。

しかし、青年は何かとダメな人間で、結婚して子供をもうける可能性は低かった。ゆえに、暮らしを安定させるために手助けをしなければならなかった。

幽霊の助けで、青年は安定した職につき、結婚することができた。しかし青年には生殖能力がなく、人工授精によって子供を作ることしかできなかった。

結局、その幽霊は恨みを晴らすどころか、青年を幸福にしただけだったのだ。


この幽霊アホ過ぎ。

出勤

★★★☆☆
月曜日、会社員の男は清楚な妻と幼い子供に迎えられ家に入った。

火曜日、男はデザイナーの妻の家に帰り、食事に行った。

水曜日、ふっくらとした母性的な妻の家に帰り、ゆっくりと妻に甘えた。

木曜日、大きな屋敷を持った資産家の妻の家に帰る。一緒に迎える可愛らしい娘は自分の子かは分からなかったが。

金曜日、グラマーでセクシーな妻の家に帰り、夜の時間を楽しんだ。

土曜日は、一人のアパートに帰り、ゆっくりする。

日曜日、最近出会った女とデートを楽しむ。そして、結婚しないかと誘い、女は水曜と金曜は独身だからと承諾する…。

という、結婚相手が曜日で違う世界での物語。


うまい話考えるなと思った。

会員になって

★★★☆☆
ある中年の男に会員にならないかと男が訪ねてくる。その会は、知り合いが顔を合わせないように選ばれた会で、あるカプセルを体に埋め込むことで夢が共有できるようになるのだという。

会に参加するようになった男は、夢の共有を体験する。見かけは変わらない世界だったが、存在するのは会員のみ、男は誰もいない町中をバイクで走り回り、人のいない自由を満喫する。

それに飽きた男は、禁止されていた区域に踏み込む。そこでは、会員同士が銃やマシンガンで撃ち合っていたのだ。男は、その殺し合いにたちまち虜になったが、当然撃たれることもあり、夢の中で男は死んでしまう。

そして男は、その夢を見ることができなくなくなってしまったのである。

男は、なんとかもう一度あの世界に戻りたいと思い、カプセルを探す。そして、会員を辞めた会員のカプセルを譲ってもらい、再び夢の世界に戻る。

しかし、その世界は、世界が原色で彩られた絶えず大音響の音楽が鳴り響く世界だったのだ。世界の特色は、同一の会に参加する会員の特色で決まるがゆえの世界であった…。


街中をバイクで走り回るって楽しいか?

幸運な占い師

★★☆☆☆
ある占い師の下へ若い女性タレントが訪れる。話を聞くと、彼女は実業家と結婚したものの飽きてしまい、新しい恋がしたいという。そして占い師は、隣の喫茶店で時間を潰していれば出会えると占い、彼女に伝える。

次に訪れたのは、サングラスをかけた男。男は、ナイフを出して金を出せと占い師を脅す。占い師は、自分は金は持ってないと言い、女性タレントが住むという近くのマンションがあると伝える。そしてここなら、金目の物はたくさんあり、留守にしてるはずだと教えた。

その後に若い男が訪れ、女っ気がなくて困っているという。占い師は、隣の喫茶店の若い女に声をかければ、すぐにホテルに行けると占い、男に伝える…。

という、占いの能力などないのに、客から得た情報を次の客に伝えて、占いを成り立たせていく運のいい占い師の物語。

雷鳴

★★☆☆☆
50歳を過ぎたその男は、中小企業に勤め、アパートで一人暮らしをしていた。つまりはパッとしない男だった。

ある夜、雷鳴と共に目覚めた男は、部屋の隅に立って男の方向を指差す老人に気づく。しかし、電気を点けると、既に老人は消えていた。

それから2日後、急な胸の痛みとともに胸ポケットを探ると宝くじが入っていた。そしてそれは、当たりくじだったのである。一年は遊んで暮らせる大金であった。しかし、老人のことを思い出し、呪われるのではないかと、お金に手を付ける気にはなれなかった。

それから、男のもとにお金が集まるようになる。親戚の遺産が急に入ったり、遺産によって買った株が値上がりしたり、銀行員から言われるままに買った土地の値が上がったりと、使わないにもかかわらず、金は増えていった。

男の会社には定年はなかったが、疲労を感じ始め、男は引退を考え始める。使わないままのお金も貯まっており、お金を使うことに、いまさら怖がることもなかった。

そんなある夜、雷鳴と共に再びあの老人に出会う。そして老人は言う、何で金を使わないのだ、男を気の毒に思って金を用意してやったのに、と。その老人は、男の四代前の御先祖様だったのだ。

それを聞き、使ってよかったのかと、男はがっくりしてしまう。そして気力がいっぺんに抜けてしまったためか、そのままポックリと死んでしまう。手に入れたお金を使うこともなく…。

安全のカード

★★★☆☆
ある男の家にセールスマンが訪れる。セールスマンは、安全のカードというものを売っており、これを購入すれば完全に安全になるという。いかにも怪しげな商品だったが、買えない値段でもなかったので、男は安全のカードを購入する。

それから数ヶ月後、男は出張先のホテルに泊まっていた。すると、部屋に押し入る者がおり、ナイフをちらつかせ、金を出せと言うのだ。男は、ここぞとばかりに安全のカードを取り出す。するとその強盗は、カードの持ち主でしたか、と言ってすぐに引き下がったのだ。

それからも男はカードにたびたび守られる。路地裏の強盗相手にはカードが飛び出し、強盗を昏倒させた。カードを落としたので拾うと、目の前を車が爆走して行った。

それに調子に乗った男は、チンピラに誘われるがまま、カードを盾に用心棒を請け負ってしまう。

そして、安全のカードを壊してしまう。それは、チンピラからの連絡で同業者と諍いになり、その対峙した同業者もまた安全のカードの所有者だったのだ。

用心棒は辞めたものの、カードが失くなった男は、落ち着かない生活を送る。そしてなんとかもう一度、カードを手に入れようと考えていたときに、いつかのセールスマンが再び男の家を訪れる。

そして、カードを壊してしまった事を伝えると、セールスマンは言う。もう一度発行はできるが、そのためには我々の命令に従った生活を送らなければならないと。

再びカードを手に入れた男は、平穏を取り戻したが、時たま男に電話がかかってきた。それは、会社を辞めてあの会社へ入れとか、あの女と結婚しろとか、会社の情報を流せとか、そういう法律スレスレの命令だった。

しかし男は、安全のために、それに従って生きていくしかなかったのである…。


普通買わないだろ。怪しすぎる。

あの女

★★★☆☆
ある会社の営業部に勤めている男が、同僚から変な女に見られていると相談を受ける。

痩せぎすな不吉な顔をした女で、今朝も駅で会ったのだという。そして、傍らに大きな包みを置き、笑いかけてきたと。同僚は、それを無視し、すぐにその場を離れたらしいが。

その日、何気なく夕刊を見ていた男は、件の駅での警察に引っ張られた青年の記事を見かける。青年は、大きな包みの忘れ物を届けたら、包みの中に偽造の有価証券などが入っていたらしく、疑われたのだ。

それからも同僚は、女を見かけては逃げ出し、そのたびに女が居た所では悪いことが起きた。

そしてある時、同僚が男に、あの女だと声をかけた。しかし、同僚が指差す方向には誰も居なかったのだ。そこで、男は同僚に伝える。その女は、同僚の守護霊みたいなもので、同僚を不運から遠ざけるために現れたのではないかと。

それからしばらくして、女を見なくなったと同僚が男に言った。しかし代わりに、魅力的でグラマーな女に付きまとわれているらしかった。しかも今度は、いい女だから余計たちが悪いと。

同僚が指差す方を見た男は、俺に任せろと同僚に帰るように言う。なぜなら、今度の女は男にも見えていたからであった…。

ポケットのなかに

★★☆☆☆
ある男が医者を訪れ、言った。いつの間にかポケットに大金が入っていると。

医者が自白剤を射つと、男は銀行で集団催眠をかけて行員から貰ったというのだ。そして、その催眠術は自分にもかかってしまう。医者は、それをそのまま男に伝えたが、数日後男は罪の意識にさいなまれ自殺してしまう。

催眠術を知るものは自分しかいないと考えた医者は、自分も銀行で催眠術を実行しようと思い立つ。そして、それからの医者の生活は一変する。

そしてある日、いつものように記憶が抜けていることに気づいた医者はポケットを探る。

しかし、ポケットの中にあったのは大金ではなかった。血に濡れたナイフだったのだ…。

業務命令

★★☆☆☆
ある会社員の男に下った業務命令。それは、今夜8時に電灯を消し、ロウソクを点け、「サキザキニシ、カンピララ」とロウソクが消えるまで唱えるという命令だった。

しかし男は、馬鹿らしくなって真面目に実行しなかった。しかし次の日、そのことが意外なほどの深刻さをもたらしているのを目にし、男はたびたび下る似たような命令を真面目に実行していった。

それから男は結婚し、守秘義務の関係なのか、そのような命令が下ることは少なくなった。

しかし、久しぶりにおかしな命令が下る。それは、倍の時間を使って帰宅するという命令だった。男は、いつもとは違う経路で自宅に戻っていた。そして、普段は通らない公園で、妻が見知らぬ男と手をつなぎ親しげに話し込んでいるのに出くわしてしまったのだ。

しかし男は、声をかけずにそこを立ち去る。何しろ、業務命令中だったのだ。

家に帰ると、妻は謝罪を始めた。しかし、男はそれを途中で遮り、君も働いているんだからしょうがないと、妻の行動を業務命令と勘違いして言うのだった。

問題の部屋

★★☆☆☆
あるホテルのある部屋に泊まったサラリーマンが、フロントへ幽霊が出たと苦情を言いに来る。フロント係長は、なんとか穏便に対応したが、幽霊の報告は2回目であった。

事の真偽を確かめるため、フロント係長もその部屋に泊まる。そして出たのである、部屋を歩き回る若い女の幽霊が。

対応策もないまま、数日後、ホテルに一人のお坊さんがやって来る。そして、フロントへ素泊まりでいいから一番安い部屋を用意して欲しいと願い出た。フロント係長は、これは僥倖と、お坊さんへ理由を話し、例の部屋に泊まってくれるようにお願いする。

次の日、フロント係長はチェックアウトしたいという若い女の顔を見て、驚く。その女は、例の部屋の幽霊の女だったのだ。女は例の部屋に泊まっていたという。しかし、女は普通に泊まっただけだと言い、何も知らなかった。そしてその日、お坊さんの姿を見ることもなかったのである。

フロント係長は、とにかく問題は解決したはずだと考えた。しかし次の日、その部屋に泊まった客がまたフロントへ苦情を入れに来たのだ。

しかし今度の幽霊は、若い女ではなく、お坊さんだったのであるが…。


これも、『世にも奇妙な物語』に似たような話があった。その物語では、ビデオを見た人間がビデオの中にいる人間と入れ替わるのだ。この物語では、ビデオの中の人は捕らわれていることを認識していて、ビデオを破棄してしまう。

この話は、『世にも奇妙な物語』の『プリズナー』なる物語であるとのこと。【YONIKIMO.COM:世にも奇妙な物語データベース

メモ

★★☆☆☆
ある翻訳家は、仕事を終えて行きつけのバーに行く。そこで、バーで知り合った常連の青年に出会う。話の合う気のいい青年だったが、その日は翻訳家に相談があるといった。

青年は、翻訳家にメモを渡し、メモにある呪文を唱えて欲しい、そして最後に「やっ」と気合を入れて欲しいと言う。意味はわからなかったが、そんなことならと、翻訳家は呪文を唱え、気合を入れてやった。そして青年は、メモを翻訳家に譲り、バーの酒をおごってくれたのであった。

次の日、翻訳家は何かムズムズした感じがして、調子が悪かった。そんな調子がしばらく続いたある日、仕事にならないと翻訳家は囲碁クラブへ寄る。

そこに顔見知りの住職が居たので碁を打つ。対局の後、翻訳家はどうやら取り憑かれたらしいと住職に相談する。しかし住職は、お祓いなどはできないという。そこで翻訳家は、住職に例の呪文を唱えてもらうことにする。

次の日、翻訳家の気分は爽快だった。あの妙な気分もなくなり、仕事もはかどった。そして仕事を終え、バーに行き、また青年に出会った。そして青年が、肩を揉ませてくださいと願い出てきたので、揉ませてやった。

次の日、再びあの爽快な気分になった。その日の夕方、再びバーで青年と出会う。そして、メモや肩揉みは全て青年のある知り合いから来ているという話を聞く。

それからしばらくたったある日、翻訳家の家に青年が訪れる。なんでも、メモや肩揉みを紹介してきた青年の知り合いが、集合するように伝えてきたというのだ。3日後の夜10時に、港近くの公園に活動的な服装でということだった。なにをするのか全くわからなかったが、あの気分が味わえるならと、翻訳家は住職も誘って、公園に向かおうと思ったのであった…。

声が……

★★☆☆☆
ある売れない画家が死の間際に不思議な声を聞く。声の主は、未来から来たといい、画家の作品は死後、高く評価されることになると画家に伝えた。そして、それを聞いた画家は、安らかに息をひきとる。

一方、声の主は、時間をさかのぼっていた意識を現代に戻し、うまくいったなとつぶやく。それは、タイムマシンを研究していたその男が苦心の末に身につけた能力だったのだ。

そんなことを続けていた頃、友人が訪ねてくる。友人は、10年前に死んだ父親を安心させたいがために、父親に声を届けてほしいとお願いをしにきたのだ。父親の死後、友人は成功して幸せにやっていると。まったくの嘘っぱちだったが、誰に迷惑をかけることもないと押し切られ、男は友人の頼みを聞いてやる。

それから、噂を聞いた人々が男の下にたびたび訪れるようになる。そして男は、この能力によって一財産築くことになったのである。

しかし、男にも死は訪れる。そして、男に苦しみが襲ってきたその時、「おまえというやつは、とんでもないことをしやがって……」という声が男の頭に響いたのであった…。

感想

『世にも奇妙な物語』が基にしたらしき話が、思い出せるだけでも、2作もあったことは驚きだ。そう言えば、筒井康隆の『最後の喫煙者』も『世にも奇妙な物語』でやっていた。

そう思うと『世にも奇妙な物語』は、星新一や筒井康隆らの作家あってこそのTVシリーズなんだと、今更ながら感慨深い。

最後の喫煙者:喫煙者が迫害され、スモーカー狩りが行われるようになった近未来日本を舞台に、最後の喫煙者となったある作家の逃走劇を描く。この作家は、最終的に地球上最後の喫煙者として保護対象となったが、それを知る前に死んでしまい、博物館に剥製として飾られる。【YONIKIMO.COM:世にも奇妙な物語データベース

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