知らないと恥をかく世界の大問題2 角川SSC新書 (2011/03/10) 池上 彰 ★★★☆☆ 商品詳細を見る |
東日本大震災直前の日本・世界の動向、そして金融危機の沈静化にもがく世界を池上彰が語る。
池上彰氏による、東日本大震災直前の日本と世界を語った著作。最終章の池上氏の日本の展望にはこれといったものはないけども(トップの若返りを図るとか消費税をあげるとか)、このころのニュースのまとめとして最適。
まとめると・・・
このころ、世界の中央銀行は、量的緩和により金融危機の沈静化を模索。しかしこれが、「通貨安戦争」を生み出し、行き場のない資金は新興諸国や資源国をバブルへ。さらに、ギリシャ危機も加わって・・・
アメリカでは、リーマン・ショック、イラク・アフガニスタンの後始末に疲弊。
中国は第二位の経済大国になるも、バブルをいかに鎮めるか綱渡り状態。
ロシアは、アメリカで起こったシェールガスの実用化により資源国としての地位が奈落のそこへ。
世界中で異常気象が頻発すると共に、各国は資源・食料の囲い込みに躍起に。
日本では、鳩山氏の普天間基地問題の失敗と中身のない政治、管氏によるできもしない政治主導。日本の地位は低下。