平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!

平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!
(2010/10/29)
平山夢明、京極夏彦 他
★★★☆☆
商品詳細を見る
TOKYO FMの番組で繰り広げられた文芸界の2大怪人・平山夢明と京極夏彦の抱腹絶倒、奇想天外、痛快無比な対話を書籍化。【amazon.co.jp:平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!
本書は平山夢明、京極夏彦という二小説家による、ラジオ番組での雑談を書籍化したものです。パーソナリティは平山氏で、京極氏はレギュラーゲストという役割です。こういうマスメディアの用語として、「レギュラー」と「ゲスト」は対義語な気がしますが、それはまあいいでしょう。

この2人は、著名な現代小説家なんですが・・・、軽いです。本書の中で京極氏も、今時文壇なんて大層なもんはないと言っていますし、小説家もこういう軽いノリでいいのかもしれません。あの芥川賞作家の西村賢太氏もあんな感じですし・・・。

本書についてはそんなに説明すべきこともないんですが、強いて言うなら・・・、笑かしてくれました。どんな笑いかというのも説明しづらいです。シュールとでも言うんでしょうか、なんというか発言が正直すぎるんです。あんな小説書いてる2人ですから、多分どう思われようとも気にしてないし、このラジオ番組もいつ終わっても構わない感じだと思うんです。だから、適当に何の覆いもない酷いことをズケズケと言っているんです。それがまあ面白い。



それからこの本、コンテンツ的には様々なんですけど、2人の雑談と平山氏の処女作以外はクズでした。以下にチョロっと説明しますけど・・・。

よりぬき平山さん×京極さん

2人の雑談で、vol.3まであります。

すじぼりの徹、見参!!

ヤクザと見紛うばかりの福澤徹三氏が、平山氏の印象を語っています。

平山夢明 怪体解体録

様々な方々(北方謙三氏など大物もいます)が、平山氏の人となりを話しています。

平山夢明 真/衝撃のデビュー作!『Hot Plate‐Valve’s story』

酷い話で、スプラッタ物です。出てくる人間全てが残虐かつ狂っていて、最終的にはある種のカタルシスを与えてくれます。

著休め、的な番組コーナー

意味不明な『人生相談コーナー』と、平山氏による『観ていないけど、この映画のココがすごい!』という言葉通りの酷い映画評と、色っぽいお姉さんによる卑猥な英会話『ペコイチ先生の闇の英会話』の三本立てとなっています。

漫画『なれそめ』(おしり太郎作)

京極氏と平山氏の赤裸々な出会いが、漫画化されています。

京極夏彦、平山夢明を語る

由々しき事態だそうです。

平山夢明、京極夏彦を語る

最初から京極氏と組みたかったそうです。

あとがきにかえて―番組ディレクターK西とH島のある日のぼやき

この人達も大変です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク